Rangefinder Days

アウトプット。

アウトプット。_e0404457_11244965.jpg

Leicaで撮りたいものは作品では無く日々の記録だ。
フィルムLeicaで撮っていた時からその思いは変わらない。ただ、プリント前のデータを残す方法は大きく変わった。
当たり前の事なのだけれども、フィルムではネガをファイルに束にして保存して、デジタルではPCにデータとして保存する。しばらくネガとネガスキャン双方で写真元の情報保存をしていた僕にはデジタルデータだけの保存というは何となく心許なく感じる。
PCのデータは検索するのも簡単で、勿論場所も取らない。断然「楽」なのだが、あっという間に消去出来てしまうので、データを失う心配がいつも頭をよぎってしまうのだ。
今の所、撮影データはPCに取り込むだけとしているが、PCの容量を考えるとそろそろ外付けHDを使おうかと思っていて、出来ればHDとDVDの2か所保存にしたい所だ。これも早いうちにやっておかないと溜まったデータを移すのがとても面倒な事になりそうだ。
まあ、何といっても僕にとって一番確実な写真の保存方法はやはりプリントを残すという事だ。デジタルに移行してから、そのデータの心許なさもあってアウトプットして保存する事の優先度と重要度がさらに増した。
Leicaで撮ったデータはJPEGとRAW両方の保存でPCに取り込んでからLightroomでRAW現像、FujiはJPEG撮りっぱなしで、双方とも気に入ったカットを片っ端から2Lサイズにプリントして、出来るだけ早くモノとして手元に残るようにしている。
おかげで年に2-3回しか作動しなかった家のプリンターは2日に1回は作動する状況になっている。
プリンターを久しぶりに作動させた当初は配紙トラブルが頻回に起こってなかなか作業が進まない事もあったが、使い込んでいるうちに動作が安定してきた。時々プリントの端にシアンの帯が出来てしまい、インクヘッドのクリーニングが必要になるのが玉に瑕といった所か。
因みにプリンター機種はEPSON PX-7v。フィルムカメラがメインになる前に導入したもので、ここまで頻用する事になるとは思っていなかったな。

# by FeRow | 2019-02-28 20:40 | Leica M typ262 | Trackback | Comments(2)

ファインダーとフレーム。

ファインダーとフレーム。_e0404457_15521485.jpg

この春は家族での短距離旅の予定が何回かあり、先日も海を渡って対岸の四国へとお邪魔した。
お伴のカメラはM typ262。手持ちのMマウントレンズBiogon35mmF2.0とC Sonnar50mmF1.5を両方とも持って行ったのだが、結局C Sonnarは使う事無くBiogon35mmがつけっ放しになった。
家族との旅行では、僕以外の3人がファインダーに収まる様に撮ったり、周囲の景色もなるべく取り込んだり、と50mmではちょっと狭いと思う事が多く、35mmの画角がとても使い易いのだ。

M typ262のファインダーは0.68倍でM4の0.72倍よりもやや広角になっている。これはボディが数ミリ厚くなってアイポイントが後退したためにそうなっている様であるが、何となくM4よりも35mmのフレームが広く感じ、同じく50mmのフレームも狭い感じがやや薄れて使い易い気がする。
typ262を手に入れた時にはフレームの関係上もう50mmを使う機会が大幅に減るのではないかと思っていたが、普段の散歩などに50mmを付ける機会が多くなっているのはC Sonnarを使いたかった僕には嬉しい事だった。
眼鏡を付けてファインダーを覗く僕には28mmのフレームがかなり見づらいので、気持ちよくファインダーを使える画角は実質35mmと50mmの二つだけとなってしまうが、交換レンズが増えすぎなくていいとも言えるか(笑)。

# by FeRow | 2019-02-27 12:47 | Leica M typ262 | Trackback | Comments(0)

M typ262の使用感など。

M typ262の使用感など。_e0404457_15352822.jpg

ああ~。もう少し絞ってカメラにもピントが来る様に撮ってもよかったな。
Leicaがデジタルに変わって一番便利になったと感じる一つがISOを自由に変えられる事だ。
typ262の場合は自分の用途ではISO1600まで充分常用範囲になるので、室内で写真を撮るのが本当に楽になった。
まあ、以前からの癖が抜けずにISO400のままで、つい絞りを開けるかSSを落として撮りに行ってしまうのであるが(笑)。

デジタルLeicaを手にしてから3週間程度経った。
最初おっかなびっくり使っていたM typ262は僕の手に大分馴染んで来た。
フィルムLeicaに比べると太くなったよな~と思っていたボディも今では太さを意識する事も無いし、重さは以前のフィルムLeicaとほとんど変わらないのでそちらの違和感も無い。
違和感といえばシャッターを押した後に巻き上げをしようとして、ああそういえばもう必要ないんだな~と言う事が最初何回かあった位(笑)。
前回書いたように、デジタルライカを買うのであればtyp262にしようと狙っていたのではあるが、その理由は出て来る画の傾向とボディの重さ、シンプルな機能であった。
M9も一つの選択肢だったのだけれど、検索で出て来る画が自分には彩度が高すぎる傾向があり、特に赤の飽和が強い印象だった(typ262でも自分の基準では赤が強いと感じる)。M10はボディの薄さはとても魅力的なんだけれども、ちょっと重いし、それ以上に値段がまだ折り合いがつかない所にある。
カラーバランスはLightroomでRAWから調整するので最終的には関係ないかもしれないのだが、typ262のベースとなるtyp240で撮られた写真に惹かれる事が多かったのだ。
因みに、僕が最後にRAW現像をしたのは数年前のR-D1で撮った写真で、ソフトはカメラに付属していたフォトリエだった。
手持ちの汎用RAW現像ソフトが無かったので、デジタルライカを手に入れてからRAW現像ソフトをLightroomにするかCapture oneにするか迷った末にLightroomを選択した。
月々の定期支払になるCCが現行製品となっているのだが、今後当分ベース機を買い換えないと仮定すると対応機種のアップデートを順次していく必要は無い訳で、できれば一括購入版があればと探してみると、AmazonでLightroom6のダウンロード版を見つける事が出来た。CCだと一年ちょっと使う値段。
今の所ホワイトバランスの確認調整と露出の微調整、シャドーの持ち上げや周辺減光を加えるといった処理を若干している位で、一緒に保存しているJPEG画像からかけ離れた画にすることはしていないが、弄ろうと思えばかなり弄れそうでキリが無くなりそうだ。
モノクロ変換もしてみようかなと思っているが、不思議な事にカラーで撮った写真はやっぱりカラーで現像したくなる。もしモノクロにするならば撮影時からモノクロモードにしないとその気にならないのかもしれない。

ライブビュー機能が付いていない事は僕には全く障害になっていない。そもそもデジタルLeicaを使いたかったのはrangefinderでピントを合わせて撮りたかったからだ。
ライブビューで撮るのであれば背面液晶が素晴らしいX-Pro2が適任だし、実際X-Pro2を使い始めた頃はファインダーを覗いて撮っていたが、今は殆どライブビューを使用している。動画もまた然り。
デジタルLeicaに求める事は単純にフィルムがセンサーに置き換わった位の使い心地なのだ。ただ、M-Dの様に背面液晶まで無くしてしまうと、それはそれでデジタルのメリットをかなり削いでしまうストレスが生じてしまいそうで、typ262位のシンプルさが丁度いい塩梅なのである。

と、使っていて気になる難点が無い訳ではない。
若干ストレスを感じるのは、電源を入れてから、またはスリープからの立ち上がりに1.5秒程度のタイムラグがある所だ。
意識してカメラを持っている時は電源をoffにせず、時々シャッターを半押ししながらスリープを事前に解除しているのだが、咄嗟の時にワンテンポ遅れて残念に思う事が何回かあった。





M typ262の使用感など。_e0404457_12582321.jpg

こちらは撮り合いっこでX-E1を持っていた長女が撮った写真。
被写体はまあ置いておいて(笑)、しっかりカメラを使いこなす様になったな~と感心した。

# by FeRow | 2019-02-25 08:44 | Leica M typ262 | Trackback | Comments(4)

デジタル回帰。

デジタル回帰。_e0404457_16301139.jpg

はじめまして(?)。
何故(?)かというと、エキサイトブログは初めてではないからなのだ(笑)。
昨年末まで「SunsetLine」というブログを数年間に渡って続けさせてもらっていた。
家族を撮ってアップした写真の扱い方など色々と考えた末にブログを閉鎖したのだけれど、この度カメラのデジタル回帰を期に別ブログとして再開する事にしてみたのだ(家族写真は後ろ姿や小さなサイズで写っているものなど適度の露出で留める事にしようと思っている)。

前ブログでは長らくフィルムカメラで撮った写真を中心に記事を書いていた。
が、今手元にはその時に使っていたフィルムライカやローライはもう無い。

転機となったのはX Pro2を手に入れた事で、使い込むうちに自分の中にあったデジタルへの違和感やフィルムへの拘りが希薄になった。
そしてフィルム現像に使える時間、特に35mmのネガをスキャンする時間を確保する事が少しづつ難しくなってきた事で本格的にフィルムカメラメインからデジタルカメラメインへの転換を考えるようになったのだ。

デジタル回帰。_e0404457_16302670.jpg

デジタルカメラはFujiのX-E1とX-Pro2があり、フィルムカメラは手元に残してFuji一本で行く事も考えたけれど、どんなカメラで撮りたいのか?と自問自答するとRangefinderマニュアルフォーカスで撮りたいという想いに行きつく。
今までの経験上(笑)色々と躊躇って遠回りするならば最初からズバリと行った方がいい。
そして一部を残したフィルムカメラ達とほぼ等価交換でデジタルM型ライカを手に入れた。
機種はM typ262。デジタルライカを買うならばこれと決めていた。
600gとM9並みの重量でデジタルライカでは比較的軽量である事と、ライブビューと動画機能が無い事に逆に魅力を感じたのである。
使い勝手などレポートはいずれまた書いてみたいと思う。

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デジタル一眼から始めてR-D1へ、そこからフィルムカメラへと移行して行った僕のカメラ遍歴。
フィルムの現像とプリントを経験した事でデジタルカメラでの撮影アプローチもまた違ったものになっていると思うし、そこにデジタルならではの撮り方も併せて楽しめればいいな。
因みにフィルムカメラはハッセルが残った。
頻度は少なくなって行くけれども現像とアナログプリントの楽しさはまだ捨てられない。


Leica M typ262とX-Pro2をメインにしたRangefinder days。
散々機材を入れ替えて来て「どの口が…」といった所ではあるが、この2台は出来るだけ長く使い続けていくつもりでいる。

# by FeRow | 2019-02-21 15:53 | Leica M typ262 | Trackback | Comments(4)